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作曲のための基礎知識

【一目で簡単】曲のキー(調)を楽譜で見分ける方法

投稿日:2018年10月1日 更新日:

「バンドをしているけど、楽譜が読めない。」

 

「スケール(音階)の知識はあるが

楽譜を渡されると初見で弾けない。」

 

ポピュラー音楽をされている方って

意外と楽譜が読めないことが多いです。

 

「あの大物アーティストも楽譜が読めないし、

楽譜なんか読めなくていい。」

 

そう思っている方も多いですね。

 

ですが、楽譜が読めて損はありません。

 

「楽譜を読むにはコツがある。」

「慣れの問題だ。」

 

楽譜の読み方を学ぼうとすると

そういうこともよく書かれていたりしますよね。

 

ですが、楽譜を読むコツや慣れなど関係なく、

簡単に理解できる知識もあります。

 

今すぐ理解でき、今からでも使える楽譜の読み方。

今回は音楽のキー(調)について解説していきます。

 

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キー(調)とは?

あなたは友人とカラオケに行きました。

 

「この曲、キーが高いから1つ下げよう。」

「低くくて、歌いずらいから1つ上げよう。」

 

よく聞く会話ですよね。

何となく意味がわかりますか?

 

ざっくりいうと

世の中のほぼ全ての楽曲には、

キー(調)というものあります。

 

キーとは音のグループです。

 

例えば、、

皆さんご存知の”ドレミファソラシド”は

グループが”C”の音の集まりです。

 

このグループをキーといい

集まった7つの音のことを音階といいます。

 

ドレミファソラシドについて

ドレミファソラシドは

音の構成(並び順)が決まっています。

 

音はドから次のドまで

12個の音に分割されています。

 

そのうちの7つの音を

ある一定の並び(間隔)で揃えたものが

”ドレミファソラシド”なんですね。

 

どこからでもドレミファソラシドが作れる

先程、音はドから次のドまで

12個の音に分割されており、

そのうちの7つの音で

”ドレミファソラシド”が出来ている

と説明しました。

 

つまり、7つの音を

ある一定の並び(間隔)で並べると

どの音からでも

”ドレミファソラシド”を作ることが出来ます。

 

”レ”から”ドレミファソラシド”を作れば、

”レ-ミ-ファ♯-ソ-ラ-シ-ド♯-レ”となり、

キーは”D”です。

 

”ミ”から”ドレミファソラシド”を作れば、

”ミ-ファ♯-ソ♯-ラ-シ-ド♯-レ♯-ミ”となり、

キーはEです。

 

ちなみに”ド”から始まる

”ドレミファソラシド”のキーはCです。

 

キー(調)について

なんとなく理解ができてきましたか?

 

スケール(音階)についてはこちら!

 

キー(調)の一覧

楽譜の最初でよく見かける”♯”と”♭”。

楽譜においてキー(調)は、

この”♯”と”♭”の数によって決められます。

 

♯、もしくは♭の数いくつが

どのキーにあたるかを覚えていれば

楽譜からキーを見つけることができます。

 

 

”♯”や”♭”のつく順番

♯や♭の数が分かれば、キーが分かります。

しかし、上の図を丸覚えするのは大変ですよね。

 

実はもっと覚えやすく、簡単な方法があります。

 

ファドソレラミシ

♯(シャープ)なら”ファドソレラミシ”

♭(フラット)なら”シミラレソドファ”

 

呪文みたいな文字列が

並んでしまいましたが、

覚えてください。

 

先程キーは楽譜において

”♯”と”♭”の数で決まると言いました。

 

この”♯”と”♭”ですが

♯やフラットする音の順番が決まっています。

 

その順番が♯だと”ファドソレラミシ

♭だとその逆で”シミラレソドファ”なんですね。

 

実際に見ていきましょう。

下はキーがAの楽譜です。

 

 

 

 

♯が3つ、ついていますね。

♯なので”ファドソレラミシ”の3つ目までの

ファ、ド、ソの3つの音に♯がつき、

”ラ”から始まる”ドレミファソラシド”は

”ラ-シ-ド♯-レ-ミ-ファ♯-ソ♯-ラ”

となります。

 

キーの見つけ方

♯や♭の数によって

どの音が♯や♭するかは理解できましたか?

 

しかし、これだけでは

すぐにキーを見つけることができません。

加えてもう少しだけ覚えることがあります。

 

♯の場合

 

 

 

 

♯が4つ、ついています。

♯が4つということは、

ファ、ド、ソ、レの4つの音に♯がつきます。

 

さてここからキーを探しましょう。

 

♯の場合、

一番右の全音上の音がキーの主音となります。

主音とは、キーの中心になる音のことです。

この場合だと”レ”の全音上ですね。

つまりキーは”E”となります。

 

♭の場合

 

 

 

 

♭が4つの楽譜です。

♭が4つということは

シ、ミ、ラ、レの4つの音に♭がつきます。

 

♭の場合は、

右から2つ目の音の半音下が主音になります。

この場合だと”ラ”の音ですね。

キーはA♭となります。

 

♭が1つならどうなる?

♭が1つの場合、

右から2つ目の音がないことに気付きましたか?

 

 

 

 

キー”F”の楽譜です。

♭が1つなので、シの音に♭がつきます。

 

右から2つ目の音がないですね。

 

これだけは例外となります。

♭1つの時は”F”と覚えておきましょう。

 

メジャーとマイナー

ここで忘れてはいけないのは

短調(マイナー)の存在ですね。

 

長調(メジャー)を見つけることができたなら

短調(マイナー)を見つけることは簡単です。

 

長調の主音の半音3つ下の音が

短調の主音になります。

 

キーがCだと、Amになります。

 

キーの早見表(まとめ)

今まで説明してきたことをまとめました。

円の外側が長調、内側が短調です。

 

♯なら右回りに、

♭なら左回りに見ましょう。

 

悩んだ時は、これを思い返してください。

 

様々な場面で活用できると思います。

是非、活用してみてください。

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