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作曲のための基礎知識

【メロディがつくれる】音階(スケール)についての基礎知識

投稿日:2018年10月4日 更新日:

「私には才能がないから、作曲なんて無理だ。」

 

「自分の曲を作りたいが、メロディーが浮かばない。」

 

よく耳にする言葉ですが、そんなに落ち込まないでください。程度はあれど、作曲は誰にでも出来るものです。

 

「メロディーは降りてくる」

というような方もいますが、それらは過去の蓄積された膨大な経験や知識から生まれてくるものです。

 

メロディーにはある程度の法則があり、その法則を知っていれば、メロディーはつくれます。

 

今回はその法則の中でも基礎となる音階(スケール)についてお話します。

 

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作曲とは?

楽曲1曲が完成するまでには、いくつかの工程があります。

 

一般的な流れだと

作曲→編曲→ミックス→マスタリング

となり、曲は完成します。

 

それぞれに専門のプロの方がいますが、現代ではDTMの普及により、

全てを1人で完結する、

作曲と編曲は1人でこなす、

など様々な方法で曲はつくられています。このいくつかの工程の中で作曲とは基本的にメロディーを考えることをいいます。

 

メロディーとはボーカルライン、、、つまりはボーカルが歌うメロディー(主旋律)のことを指します。

 

メロディーが決まれば、コードが決まり、それに沿って、編曲がされていきます。

 

つまりメロディーとは、曲作りの第一歩ということになります。

 

メロディーと音階(スケール)

ピアノには、たくさんの鍵盤(音)が並んでいますが、この中でメロディーをつくる音はある程度決まっており、法則があります。

 

例外はありますが、その使う事の出来るいくつかの音を組み合わせ、リズムをつけたものが、メロディーです。

 

音階(スケール)

”ドレミファソラシド”

 

皆さんもちろん知っていますよね。このドレミファソラシドは、最も有名な音階(スケール)です。

 

音階(スケール)とはドから次のドまで、12個ある音の中からある一定の音の並び(間隔)で音を並べたものです。

 

メロディーなどの主旋律に使われるスケールは”メジャースケール”や”マイナースケール”と呼ばれるものが使われており、これらは7つの音で構成されています。

 

メロディーをつくるとは、この決められた音の中から音を選んで、組み合わせていく作業をいいます。

 

決まった音の並び

ドレミファソラシドを例に考えていきましょう。

 

 

ピアノの鍵盤です。注目して見てみつとミとファ、シとドの間には黒鍵がありません。

 

つまりドレミファソラシドは、以下のように音が並んでいます。

ド-レ間:全音

レ-ミ間:全音

ミ-ファ間:半音

ファ-ソ間:全音

ソ-ラ間:全音

ラ-シ間:全音

シ-ド間:半音

この音の並び方をメジャースケールといいます。この中の音の組み合わせがメロディーをつくります。

 

キーと音階(スケール)

先程はキーがCの場合のお話でした。(ドレミファソラシド)ですがキーはCだけではないですよね。

 

音階(スケール)は、曲のキーによって、はまる音、はまらない音が決まっています。

 

キーについて、キーの探し方はこちら!

 

キーが変わっても音の並びが同じであれば、同じスケールであるといえます。

 

キーがEの場合のメジャースケールです。ピアノの図内のドレミファソラシドは、階名で表記しています。

 

階名って何?って方はこちら

 

先程と同じように、ミ-ファ間、シ-ド間が、半音になっていますね。

 

メジャースケールとマイナースケール

曲には長調(メジャー)短調(マイナー)があります。

 

長調はメジャースケール、短調はマイナースケールを用いてメロディをつくります。スケールが違えば、音の並びも変わります。

 

マイナースケールとは

以下はキーがCのメジャースケールです。いわゆるドレミファソラシドですね。

 

続いて、マイナースケールがこちらです。

 

 

ミとラ、シの音が半音下がり、先程のメジャースケールと音の並びが変化しています。

 

マイナースケールの音の並びは以下のようになります。

ド-レ:全音

レ-ミ:半音

ミ-ファ:全音

ファ-ソ:全音

ソ-ラ:半音

ラ-シ:全音

シ-ド:全音

 

メジャースケールと同じく、7音で構成されています。

 

実はあるメジャースケールと同じ?

実はマイナースケールはあるメジャースケールと同じ音で構成されています。

 

もう一度、キーがCのピアノです。

 

これと同じ音の構成のマイナースケールがあります。

 

 

始まりの場所(ド)は違いますが、同じ音の構成でできていますね。

 

始まりの場所が違うということは、ルートが違うということになり、キーも当然違います。

 

このキーはCではなく、Am(マイナー)です。

 

平行調

このようにメジャースケールとマイナースケールにおいて構成音が同じであるものを平行調といいます。

 

キーがAmである時、

「Cメジャースケールで

メロディーを考えればいいな。」

という感じにわかるようになればOKです。

 

平行調の探し方は簡単。マイナースケールでのドの音の半音3つ上の音がメジャースケールの主音(ルート)になります。主音(ルート)を見つけることができたらそれがメジャースケールのキーです。

 

こちらの記事の下の方にメジャーとマイナーやキーについてまとめた図を掲載しています。

 

困った時はご活用ください。

 

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