「バンドをしているけど、楽譜が読めない。」
「スケール(音階)の知識はあるが
楽譜を渡されると初見で弾けない。」
ポピュラー音楽をされている方って
意外と楽譜が読めないことが多いです。
「あの大物アーティストも楽譜が読めないし、
楽譜なんか読めなくていい。」
そう思っている方も多いですね。
ですが、楽譜が読めて損はありません。
「楽譜を読むにはコツがある。」
「慣れの問題だ。」
楽譜の読み方を学ぼうとすると
そういうこともよく書かれていたりしますよね。
ですが、楽譜を読むコツや慣れなど関係なく、
簡単に理解できる知識もあります。
今すぐ理解でき、今からでも使える楽譜の読み方。
今回は音楽のキー(調)について解説していきます。
CONTENTS
キー(調)とは?
あなたは友人とカラオケに行きました。
「この曲、キーが高いから1つ下げよう。」
「低くくて、歌いずらいから1つ上げよう。」
よく聞く会話ですよね。
何となく意味がわかりますか?
ざっくりいうと
世の中のほぼ全ての楽曲には、
キー(調)というものあります。
キーとは音のグループです。
例えば、、
皆さんご存知の”ドレミファソラシド”は
グループが”C”の音の集まりです。
このグループをキーといい
集まった7つの音のことを音階といいます。
ドレミファソラシドについて
ドレミファソラシドは
音の構成(並び順)が決まっています。
音はドから次のドまで
12個の音に分割されています。
そのうちの7つの音を
ある一定の並び(間隔)で揃えたものが
”ドレミファソラシド”なんですね。
どこからでもドレミファソラシドが作れる
先程、音はドから次のドまで
12個の音に分割されており、
そのうちの7つの音で
”ドレミファソラシド”が出来ている
と説明しました。
つまり、7つの音を
ある一定の並び(間隔)で並べると
どの音からでも
”ドレミファソラシド”を作ることが出来ます。
”レ”から”ドレミファソラシド”を作れば、
”レ-ミ-ファ♯-ソ-ラ-シ-ド♯-レ”となり、
キーは”D”です。
”ミ”から”ドレミファソラシド”を作れば、
”ミ-ファ♯-ソ♯-ラ-シ-ド♯-レ♯-ミ”となり、
キーはEです。
ちなみに”ド”から始まる
”ドレミファソラシド”のキーはCです。
キー(調)について
なんとなく理解ができてきましたか?
スケール(音階)についてはこちら!
キー(調)の一覧
楽譜の最初でよく見かける”♯”と”♭”。
楽譜においてキー(調)は、
この”♯”と”♭”の数によって決められます。
♯、もしくは♭の数いくつが
どのキーにあたるかを覚えていれば
楽譜からキーを見つけることができます。
”♯”や”♭”のつく順番
♯や♭の数が分かれば、キーが分かります。
しかし、上の図を丸覚えするのは大変ですよね。
実はもっと覚えやすく、簡単な方法があります。
ファドソレラミシ
♯(シャープ)なら”ファドソレラミシ”
♭(フラット)なら”シミラレソドファ”
呪文みたいな文字列が
並んでしまいましたが、
覚えてください。
先程キーは楽譜において
”♯”と”♭”の数で決まると言いました。
この”♯”と”♭”ですが
♯やフラットする音の順番が決まっています。
その順番が♯だと”ファドソレラミシ”
♭だとその逆で”シミラレソドファ”なんですね。
実際に見ていきましょう。
下はキーがAの楽譜です。
♯が3つ、ついていますね。
♯なので”ファドソレラミシ”の3つ目までの
ファ、ド、ソの3つの音に♯がつき、
”ラ”から始まる”ドレミファソラシド”は
”ラ-シ-ド♯-レ-ミ-ファ♯-ソ♯-ラ”
となります。
キーの見つけ方
♯や♭の数によって
どの音が♯や♭するかは理解できましたか?
しかし、これだけでは
すぐにキーを見つけることができません。
加えてもう少しだけ覚えることがあります。
♯の場合
♯が4つ、ついています。
♯が4つということは、
ファ、ド、ソ、レの4つの音に♯がつきます。
さてここからキーを探しましょう。
♯の場合、
一番右の全音上の音がキーの主音となります。
主音とは、キーの中心になる音のことです。
この場合だと”レ”の全音上ですね。
つまりキーは”E”となります。
♭の場合
♭が4つの楽譜です。
♭が4つということは
シ、ミ、ラ、レの4つの音に♭がつきます。
♭の場合は、
右から2つ目の音の半音下が主音になります。
この場合だと”ラ”の音ですね。
キーはA♭となります。
♭が1つならどうなる?
♭が1つの場合、
右から2つ目の音がないことに気付きましたか?
キー”F”の楽譜です。
♭が1つなので、シの音に♭がつきます。
右から2つ目の音がないですね。
これだけは例外となります。
♭1つの時は”F”と覚えておきましょう。
メジャーとマイナー
ここで忘れてはいけないのは
短調(マイナー)の存在ですね。
長調(メジャー)を見つけることができたなら
短調(マイナー)を見つけることは簡単です。
長調の主音の半音3つ下の音が
短調の主音になります。
キーがCだと、Amになります。
キーの早見表(まとめ)
今まで説明してきたことをまとめました。
円の外側が長調、内側が短調です。
♯なら右回りに、
♭なら左回りに見ましょう。
悩んだ時は、これを思い返してください。
様々な場面で活用できると思います。
是非、活用してみてください。