前回のような練習の方法では、キーが変わると対応できませんよね。
今回はキーが変わった時にどう考えるかを説明したいと思います。
キー(調)については、第4回で説明しています。
↓過去回はこちら
キー(調)とは?
キー(調)とは何か?
まずは簡単におさらいしておきましょう。
皆さんご存知のドレミファソラシドは
ある法則に基づいて音が並んでいます。
音の高さの並び方が決まっているということです。
音はドから次に高いドの音まで
12個の音に分割されています。
そのうちの7つの音を
ある一定の間隔で揃えたものが
ドレミファソラシドです。
この法則を守れば、どの音から始めても
ドレミファソラシドを作ることができます。
ドから始めたドレミファソラシド
ミから始めたドレミファソラシド
いかがでしょうか。
どちらもドレミファソラシドに聴こえますが
音の高さが違いますよね。
これはキーの違いによるものです。
ドから始めたドレミファソラシドは、Cのグループ
ミから始めたドレミファソラシドは、Eのグループとなり、
このグループのことをキー(調)といいます。
楽譜上でのキー(調)の表記
キーがどういったものかは、理解頂けたでしょうか。
今度は楽譜上でのキーの見破り方について説明します。
楽譜では以下のように、キーを表します。
♯や♭の記号がついていますね。
この♯や♭の数でキーを表します。
♯が1つだと、キーがG、
♯が2つだと、キーがD、、、
ということです。
↓詳しくはこちらで解説しています。
♯や♭と順番
楽譜では、♯や♭の記号の数でキーを表しますが
♯や♭する音の順番も決まっています。
♯なら”ファドソレラミシ”、
♭なら”シミラレソドファ”
となります。
もう少しわかりやすく説明しますね。
以下はCメジャースケールです。
例えば楽譜に♯が4つ付いていたとします。
この時に先程の”ファドソレラミシ”の順に4つの音が♯します。
以下のようになります。
(図内のドレミファソラシドは階名表記です。)
”ファドソレ”の音が♯しました。
これはEメジャースケールです。
なんとなく理解頂けたでしょうか。
↓階名って何?って方はこちら
C以外のキーでの練習について
それでは本題です。
キーがC以外の時、どのように考え、練習すればいいでしょう。
・スケールを覚えてしまう
・キーによってどの音が♯、または♭するかを覚える
大きく2つありますが、どちらも覚えましょう。
スケールとは
音の高さをある法則で並べたものを
スケールといいます。
皆さんご存知のドレミファソラシドは
メジャースケールといいます。
キーが変わっても、音の高さの並びは変わりません。
このスケールですが、いくつか種類があり、
メロディによく使うものが
メジャースケールのほかにもう1つ、
マイナースケールがあります。
↓こちらで詳しく説明しています。
このスケールというものを覚えてしまえば、
比較的簡単に、読んだ楽譜を演奏できるようになります。
例題
例えば、以下のような楽譜の場合、
まずはキーを探します。
♯や♭の数を見て判断しましょう。
この場合は、♯が2つなので、キーはDとなります。
Dメジャースケールは以下のようになります。
(ちなみに、♯する順番は”ファドソレラミシ”の順ですので、ファとドが♯しますね。)
上の図の赤い丸がスケールの音となり、
楽譜内に♯や♭が出てこない限りは
赤い丸の音しか使いません。
これを前回までの練習に追加しましょう。
演奏する際は、
・スケール内の音で演奏するように気をつける
または、
・ファとドの♯した音に気をつける
ようにしましょう。
もう一度、先程の楽譜です。
さて、読むことができたでしょうか。
答えはこちらです。
さいごに
今回で一通りの説明は終わりました。
繰り返し練習して、楽譜が読めるようになりましょう。
今回までは全て単音の楽譜で説明してきましたが、
次回からは和音やコードといったものに触れていきたいと思います。
メロディなどの単音の楽譜が読めるようになったらチャレンジしましょう。
↓次回はこちら
↓過去回はこちら