「楽譜を見ただけで初見で演奏できる。」
「思い付いたメロディをそのまま楽譜に書き込むことができる。」
羨ましいと思ったことはありませんか?
「楽譜って暗号みたいで、難しそう。」
「ちょっと勉強してみたけど、さっぱりレモンだ。」
楽譜というものは取っ付きにくく、
敷居が高く感じますよね。
ですが、ポイントを絞って訓練すれば
短期間である程度、楽譜を読むことが出来るようになります。
ピアノやギターなどの楽器を演奏する人なら
理解も早いでしょう。
楽譜を読めるようになるためには
大きく2つのポイントがあります。
・楽譜を読む上で必要な知識をつけること
・楽譜上の音符の位置と鍵盤やフレットの位置がリンクすること
この2つをマスターすれば楽譜は読めます。
今回は第1回目、「音価について」説明します。
↓2回目はこちらから
音価とは?
音価とは音の長さのことです。
もう少し詳しく言えば
1小節に対しての音の長さの割合です。
そして、音の長さの割合は音符によって表します。
四分音符とか八分音符とかそんなやつです。
次から詳しく説明します。
音価とそれを表す音符
まず、初めに音符について、簡単に説明しておきます。
音符はその形によって音の長さの割合を示します。
以下に基本的なものを載せておきます。
詳しい説明は、次でしています。
音符の長さとは、割合である
さて先程、音価とは
「1小節に対しての音の長さの割合」
と言いました。
そう、割合なのです。
1小節の大きさを1とした時、
それぞれの音価は以下のようになります。
全音符=1
2分音符=1/2(0.5)
4分音符=1/4(0.25)
8分音符=1/8(0.125)
16分音符=1/16(0.0625)
「これだけじゃちょっと分かりづらい。」
いかがでしょうか。
左端から右端の太い線までで1小節です。
1小節分の音の割合を持つ音符が”全音符”、
その半分の大きさを持つ音符が”2分音符”というわけです。
1小節ではなく、全音符に対しての割合とも言い換えることができますね。
実際に聴いてみましょう。
クリック4回で1小節です。
全音符→2分音符→4分音符→8分音符→16分音符
と1小節ごとに順番に変化させています。
音の数が2倍づつ増えていくことがわかりますね。
付点音符について
その他の音価の表す方法として
“付点音符”というものがあります。
付点とは、音符の右側につく点のことです。
音符の右側にこの小さな点がある時は
元の長さから1.5倍した長さになります。
元の長さ+その半分の長さとも言い換えることが出来ます。
4分音符を例に見ていきましょう。
4分音符に付点がつくと「付点4分音符」といいます。
上記の図は、付点4分音符を分解しています。
4分音符の半分は8分音符ですよね。
つまり、付点4分音符の場合、
4分音符(元の長さ)+8分音符(その半分の長さ)となります。
先程と同じく、グラフの図を用意しました、
合わせてご確認ください。
連符について
上記以外のものとして、”連符”があります。
連符とは、4分音符や8分音符などを
3等分や5等分する音符です。
楽譜ではこんな表記で表します。
4分音符を3等分しているので”3連符”といいます。
イメージが掴みにくい方は、実際に聴いてみてください。
表記に関して注意があります。
上の図のように3連符では、
3等分する前の音符の半分の長さの音符で書かれます。
8分音符3つで4分音符1つ分の大きさということです。
同様に、2分音符でしたら4分音符で
8分音符でしたら16分音符で書きます。
*– 補足 –*
4分音符や8分音符を5等分以上する場合、
(5連符、6連符、7連符など)
3連符とは違い、元の音符の4分の1の長さの音符で書かれます。
例えば5連符の場合、
2分音符の大きさなら8分音符が5つになりますし、
4分音符の大きさなら16分音符が5つになります。
休符について
音がない時間を表すものとして”休符”があります。
考え方は同じで
全休符でしたら全音符分の時間を休む、
2分休符でしたら2分音符分の時間を休む、
というようなものです。
ただし、音符ではないので、当然表記が変わります。
以下が基本的なものの一覧です。
さいごに
いかかがでしたでしょうか。
音価が分かるようになれば、
メロディがわからずとも
楽譜だけである程度の理解ができるようになります。
一度に理解することは難しいと思います。
いつもの練習に少しだけ意識をして練習してみてください。
少しの意識でそのうち自然に身に付き、
分かるようになっていくものです。
次回は、タイ、スラー、シンコペーションについて説明します。
↓2回目はこちらから