先日Inter BEEに参加させて頂きました。
今回のInter BEE、
オーディオ部門では特に、
AI(人口知能)を搭載したプラグインの紹介が多く感じました。
たくさんのプラグインが紹介されていましたが、
その中で「RX7」といったプラグインが記憶に残りました。
今回はInter BEEで紹介されていた注目の新機能について紹介します。
CONTENTS
iZotope「RX7」とは?
「RX7」はオーディオリペア、
特にノイズ除去の面で非常に優れたプラグインで、
iZotope(アイゾトープ)社から発売されています。
映画などの数々の映像作品、
オーディオなどの業界で使用されている
プロ用のオーディオリペアツールです。
もちろんプロでなくても
購入、使用することができますよ。
どんなプラグイン?
オーディオ波形編集ソフトなどでは
取り除くことが難しいノイズ。
Gateやフィルター、オートメーションなんかで
ノイズ除去を試みることも多いですが、
やはり限界がありますし、
原音が損なわれてしまいます。
そういった問題を解決してくれるのが「RX7」です。
高度なデジタル処理によって
今まで修復不可能と言われたようなノイズを
除去、修復することができます。
ノイズの処理は作品のクオリティに大きく影響します。
「いいテイクが録れたのに、ノイズが噛んでしまった。」
「録音したトラックは1つだけなのに、ノイズが入ってしまっている。」
よくある悩みですが、
「RX7」の導入で簡単に解決します。
また「RX7」は、一般的なノイズの除去だけではなく、
残響音の除去や2つの素材の周波数特性を合わせるなど
音楽制作において広く活用することができます。
注目の新機能とは
①Music Rebalance
Inter BEEにて実際に体験してきました。
この機能には本当に驚愕しました。
すでにミックス済みの音源からボーカルだけの抽出ができます。
実際に聴いて来ましたが、
本当に魔法のように綺麗に歌だけが抜けます。
実際に聴いてみてください。
ミックスやリミックス以外の用途でも
耳コピなどの練習にも使えますし、
非常に重宝する目玉機能でしょう。
②Repair Assistant
こちらはノイズのあるオーディオデータの修復をしてくれます。
ポイントはノイズの除去を
RX7が自動で解析し、処理を行なってくれることです。
RX7が自動で修復したものから
より細かい設定がユーザーで設定出来るようになっています。
こちらはライト版のElementsにも
「Repair Assistant」は搭載されています。
シリーズラインナップ
RX7では機能に応じて、
3つのシリーズに分類されています。
↓各シリーズの比較はこちらよりご確認ください。
https://www.izotope.com/en/products/repair-and-edit/rx/features-and-comparison.html
RX7 Elements
こちらはRXシリーズのライト版です。
お試し版ということもあって、
機能的にはやや不十分だと思います。
ですが、今なら「RX6」が82%OFFで購入することができ、
なんと無料で「RX7」のライセンスが付いてきます。
おそらく在庫限りのセールで
いつまでの販売なのかは分かりませんが
この価格での購入はかなりオススメです。
↓セール品購入はこちらから
iZotope ( アイゾトープ ) / RX 6 Elements (RX 7 Elements付)
RX7 Standard
私はこちらがオススメです。
通常版のパッケージです。
機能的には十分ですし、
新機能のMusic Rebalanceも使うことが出来ます。
正直、「Standard」で十分だと思います。
Elementsよりも声に対して
出来ることが多く、使い勝手のいいものも多いです。
RX7 Advanced
最上位版のパッケージです。
ドルビーアトモス7.1.2に対応しているほか、
「Standard」に比べ、
ポストプロダクションで使えるものがパッケージされています。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
ノイズ除去に関して、
RX7は非常に優れたプラグインです。
今回から搭載のMusic Rebalanceは
大きな可能性を秘めた機能だと思いますし、
これからのオーディオリペアの分野でも活躍しそうです。