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MODO BASSとは
MODO BASSはIK MULTIMEDIAから
発売されているベース音源です。
その動作の軽さと高音質な音から
『新世代のベース音源』
と世界中で呼ばれている音源です。
物理モデリング音源とは?
MODO BASSは、
世界で初めての
物理モデリング音源です。
フィジカルモデリング音源とも言います。
物理モデリング音源の大きな特徴は、
設定できるパラメーターが非常に多く、
一般的なサンプリング音源の
ソフトシンセと比較して、
必要なストレージ容量が少なくて済むことです。
サンプリング音源とは、
事前に録音(サンプリング)しておいた音を
MIDIをトリガーとして
再生する仕組みの音源のことをいいます。
スイッチに音が登録してあって
スイッチを押すと登録しておいた音が鳴る
というような仕組みですね。
そのため収録されているサンプルが少ないと、
同じ音を連続して鳴らした場合でも、
毎回全く同じ音が同じように鳴るため、
リアリティがなく、打ち込みっぽい
平面的なサウンドとなってしまいます。
ベースの打ち込みが
リアリティのないサウンドになる
大きな原因の1つです。
一方で物理モデリング音源は、
サンプリング音源とは
全く違う仕組みで音を鳴らしています。
コンピューターがその場で計算をし、
演奏をしているというものになります。
MIDI情報に従って、
音源ソフト内でその音を
鳴らした時のシュミレーションを行い、
その結果を音として再生します。
そのため1音1音が、
微妙に異なったサウンドとなり、
結果的にリアリティーの高い
打ち込みになるというわけです。
14種類のベース
MODO BASSに
搭載されているベースは14種類。
プレシジョンベースや
ジャズベースはもちろんのこと、
ヴァイオリンベースやリッケンバッカー、
ミュージックマンのスティングレイなどが
バンドルされています。
↓有名ブランドのまとめはこちら
1つの音源にたくさんの種類のベースが
バンドルされている音源って
実はなかなかありません。
自分の好みの音色を持つ
ベースを選ぶことができ、
曲によって欲しいベースの音を
使い分けることができます。
5弦ベース、6弦ベースなどの
多弦ベースも収録されています。
【バンドル一覧】
・Precision Bass(60’s)/ Fender
・Precision Bass(70’s)/ Fender
・Jazz Bass(70’s)/ Feder
・Jazz Bass / Fender
・EB-0 / Gibson
・Thunderbird / Gibson
・4003 / RickenBacker
・Violin / Horner
・Soundgear / Ibanez
・Streamer / Warwick
・StingRay / Music Man(5弦ベース)
・TRB5P / Yamaha(5弦ベース)
・Combustion NG2 / Dingwall(5弦ベース)
・Custom / Fodera(6弦ベース)
↓一覧はこちら
公式HP【IK Multimedia】
細やかな設定
物理モデリング音源の真価は、
細かなパラメータ設定ができる点です。
奏法について
MODO BASSでは、
指引き、ピック引き、スラップ
の3種類から奏法を選択できます。
これは他社製の音源であっても
選べるものが多いと思います。
MODO BASSのすごい点は、
弦のミュート具合や、弾く強さ、
弦を押さえる力加減や
弦を弾く場所までもを
コントロールすることができることです。
奏法はキースイッチを使えば、
一発で設定でき、
非常に使いやすいです。
もちろんスライドノイズや
弦から指を離す時の
デタッチノイズについても
設定することができます。
弦の設定について
弦に関しても
細かく設定をすることができます。
弦の本数やドロップチューニング、
弦の材質や古さについても
設定をすることができます。
実際のレコーディングでベーシストは、
レコーディングの日から逆算し、
ベース弦を張り替えることが多いです。
曲調やジャンルなどから、
欲しいサウンドを狙って
いつ弦を張り替えるかを考えます。
張りたての弦を使うか、
張り替えからしばらく経った弦を使うか、
これによって音のキャラクターは
大きく変化するからです。
一般的に、
こんもりしたサウンドが
ほしい時は古めの弦を使い、
パリッとしたサウンドが
ほしい時は新しい弦を使います。
MODO BASSは、
そういった細部までを再現することで、
よりリアルなベースの音に近づけています。
ピックアップについて
ピックアップについても
設定をすることができます。
ピックアップの種類はもちろんのこと、
取付位置を設定することができます。
現実的にPUを取り替える、
取付位置を変更することは
なかなか大変なことですが、
MODO BASSを使えば、
それらを簡単に行うことができ、
サウンドの幅が広がります。
ちなみにオリジナルがPU1つの場合でも
各楽器ごとに2つまでのPUを
24種類のPUから選択することができます。
アンプ・エフェクトについて
アンプやエフェクトに関しても
もちろん設定することができます。
通常のベース音源同様に、
アンプに関する設定や
エフェクターを選択することができます。
プリセットについて
細部までを設定することができるため、
初心者DTMerや
ベースを弾いたことがない人では
設定に困るかもしれません。
また扱いに慣れた人でも
時間をかけずに
パッと音をつくりたいタイミングは
数多いでしょう。
そこで頼りになるのがプリセットの存在です。
MODO BASSでは、
奏法別に豊富な種類の
プリセットが搭載されています。
その数133種類。
ベースだけの音源なのにも関わらず、
これほどプリセットが搭載されています。
Trillionとの比較
ベース音源の定番と聞いて
まず頭に思い浮かぶ音源は、
SpectrasonicsのTrillianでしょう。
国内外でプロ、アマ問わず、
多くのミュージシャンが使っており、
本物さながらのベース音源として
非常に名高い音源で人気があります。
もちろん今でも
ベースの定番音源の一角です。
しかし高音質がゆえに容量が大きいため、
動作が重く、扱いづらい部分がありました。
その点、MODO BASSの動作は軽いです。
音色についても
MODO BASSは、
エレキベースだけをバンドルした音源、
Trillianは、
アコースティック、エレキ、シンセと
幅広くバンドルしています。
その点でもTrillianとは
棲み分けができそうですね。
さいごに
動作が軽く、非常に高音質。
まるで人が演奏しているかのような
ぬくもりを感じられる
ベース音源、MODOBASS。
ジャンルによっては
Trillianの方がいい場合もありますが、
とりあえずのエレキベース音源なら
MODO BASSがオススメです。
MODO BASSには、デモ版があり、
購入前に体験することができます。
10日間試用することができるので
購入を検討されている方は
購入前に体験してみてください。
↓デモ版はこちらから